テクニカルサポート―基礎編

デジタルカメラなどで撮影された画像、あるいはパソコンのディスプレイ上に表現される色は光の発光を利用して色を表現（加法混色法）するRGB形式ですが、塗料（絵具・トナー）ではRGB形式で全ての色の表現が出来ない為、印刷する場合はCMYK形式への変換作業が必要となります。

印刷データに使用する画像の解像度は実寸で約300～350dpi程度あるのが理想です。
解像度が300dpi以下の場合ディスプレイ上ではきれいに表示されていても印刷すると画像が粗くジャギーが目立つ仕上がりになってしまいます。
※デジタルカメラで撮影した写真画像はほとんどが72dpiになっておりますのでご注意下さい。

【Illustratorで印刷データを作成される場合】

初めに配置する画像を一度、Photoshoｐなどの画像編集ソフトで解像度を300～350dpiに変換し使用してください。

【Photoshopのみで印刷データを作成される場合】

メニューより「イメージ」→「画像解像度」をクリックし、“画像の再サンプル”のチェックを外した状態で、解像度を350pixel/inchに設定します。

トンボとは、印刷物を断裁する位置を表すものです。下左図の赤色点線部分が仕上がりサイズです。
仕上りサイズのギリギリまで画像や塗りなどがデザインしている場合、「塗り足し」といって、仕上がりサイズよりも上下左右に3mmはみ出している部分が必要になります。断裁位置ギリギリのサイズでデータ制作をされますと、仕上った状態でふちに白い部分が出てきてしまうためです。

入稿用データは必ず仕上がりサイズより上下左右に3ミリの塗り足しを含めたサイズで作成してください。
ただし、デザインデータがトンボの内側でおさまるものに関しては塗り足しは必要ありません。

データに天地・表裏などのご指示が明記されていないと表と裏の文字位置がイメージと違う形で印刷される場合があります。これらのトラブルを回避するためご入稿されるデータには必ずご指示をいれてください。 デー タに「天」と「地」の指示がない場合、 データを開いた時に文字の組み合わせが正しく読める状態の上部を「天」下部を「地」とします。デザインなどにより分かりにくい時はデータの上部を「天」下 部を「地」といたします。（斜めのデザインなどの特殊な物はご指示を頂かないとデータのままで印刷されます）